8/1(土)済州島四・三事件体験者、高春子さんのお話をお聞きしました。
- 2015/08/11
- 16:05


KEY大阪では、8月1日(土)夜、済州四・三事件体験者で猪飼野にお住まいの高春子(コ・チュンジャ)さんをお招きして、個人史をお聞きする機会を持ちました。高春子さんはお生まれは大阪市東成区ですが、5歳の時に空襲から逃れるため、家族の故郷である韓国の済州島に戻られます。そこで解放を迎えられましたが、家族や親族が済州島四三事件に巻き込まれることとなりました。
その体験を書かれた作文が部落解放文学賞を受賞され、今年の3月には四三事件慰霊祭実行委員会主催の学習会で講演をなさいました。KEYメンバーがその講演会に参加したご縁で、今回お話に来てくださいました。今回はとくに、四三事件に限らず、高春子さんご自身の個人史を中心に話していただきました。
幼いころの済州島での生活。春子さんのオモニは、弟二人を四三事件で亡くされました。そのオモニと一緒に帽子を作った時間を愛しそうに、時折涙を見せながら話される様子が、私たちの胸を打ちました。また戦後、日本に渡って来てからの、身分証がないゆえにふりかかった様々な苦難。そのような中でも、一生懸命ミシンを踏みながら、子どものために頑張り、そして60を過ぎて夜間中学校に入って文字を学び、現在は高校に通うだけでなく、パソコンで作文を打てるまでに努力なさいました。
この日の参加者は偶然すべて女性。私たちの在日女性に本当に勇気を与えてくれる講演でした。今回の聞き取り内容は、KEYの未来歴史プロジェクトとしてまとめ、書籍化させて頂く予定です。

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